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「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!韓ドラ版で描き切れなかった謎が次々と明らかに!

まりこ
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麗の原作本(歩歩驚心)
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まりこ
アラフォーのフリーランス。 
冬ソナブームの頃には興味がなかった韓ドラにハマって数年。

時代劇が好き。
そして復讐ドロドロ系にツッコミを入れたり、ラブロマンスにときめいたりの毎日です。

読み書きは今ひとつの耳だけハングルなので、最初に覚えた韓国語は、
「~씨(~ッシ)」「아이고(アイゴー)」「어머(オモ)」の3つ。

連絡先:whitelife112226@gmail.com
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原作「步步惊心(歩歩驚心)」を読み進め、ドラマ「麗」最終回と重なる部分になると……“この場面も” “この部分も” 原作の流れに沿っていたのだ、と感じることばかりでした。

 

そこで、ここでは「麗の最終回結末(20話)をネタバレ!」と対比しながら、原作がベースになっている部分、異なる点をお伝えします。

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もくじ

「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~その1~

第14皇子ジョンとの結婚:「步步惊心(歩歩驚心)」第19章 離れてこそ想う

~ この部分は「麗」19話の後半に相当 ~

必要な荷物だけを行李(こうり)1つに詰め、侍女・巧慧(こうけい)を供に宮廷を離れる若曦(じゃくぎ)

 

途中まで彼女を送るのが、第十三皇子とその娘・承歓(しょうかん)

若曦は手放すもの全て、我が娘のような承歓に渡す

 

貝勒(べいれ=当時の第八皇子の爵位) 屋敷で、皇子たちと出会ってからの月日を思う。

 

===

この時、すでに20年の時が流れているのです。

つまり、13歳だった若曦も33歳。

 

少し前に第四皇子=雍正(ようせい)帝の子どもを流産した若曦。

10代で嫁ぎ、その世代で子どもを産む当時では、高齢出産だったということも分かります。

===

 

第八皇子も見送りにくる。

そっけない対応をする第十三皇子。

 

若曦が宮廷を出ることを決定づけたのが、第八皇子による過去の恋の告白だったからです。

雍正帝の前で、若曦との思い出を語った第八皇子。

 

これが雍正帝の逆鱗に触れ、追い出される形で若曦が宮廷を去ることに。

 

第八皇子の真意はこうでした。

 

皇位争いに巻き込まれ、長いあいだの心労で身体を悪くした若曦。

彼女の真の望みは“紫禁城を出ること”

 

その望みを叶えるため、第八皇子はわざと雍正帝に過去の話を聞かせたのでした。

 

私は丁寧に拝礼し、「感謝します」と例を述べた。

彼の顔に微かな笑みが浮かぶ。「私の独断でやったことだ」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

やさしく私の背中をたたいて言った。

「紫禁城も過去も、すべて忘れなさい。私たちのことも忘れなさい」

「お嫁に行くのだから、それらしくしなさい。めそめそ泣くやつがあるか」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」では第19話にある、第8皇子ウクが宮廷を去るスを見送る場面。

穏やかな表情でしたよね。

この部分の心情を表現していたのだろうと感じます。

出典:https://programs.sbs.co.kr/drama/scarletheart/

 

~ ここから「麗」最終回(20話) ~

午後になり、第十四皇子のいる遵化(じゅんか)の地へ。

この頃、十四皇子は陵墓を守るという名目(実際は、幽閉状態)で紫禁城から遠ざけられていたのです。

 

屋敷から聞こえてくる太鼓の音。

門には提灯なども飾られていた。

ところが婚礼の挨拶もなく、直接部屋に通される花嫁・若曦と侍女・巧慧。

 

「陛下の命令で、婚儀も飾りも禁じられている」

 

「何もないと到着した時に君が寂しがると思って、君の誕生日を遅ればせながら祝うという名目で準備しただけだ」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

幽閉状態で、雍正帝の監視下にある第十四皇子は、若曦を精一杯もてなします。

 

湯船に浮かべるため、たくさんのライラックの花を準備する

明るく気の利く侍女をつける

正室・完顏(かんがん)氏と2人の側室と一緒の食事でも、若曦のペースで過ごせるように取り計らう

など。

 

こうして自室で、ほかの正室・側室に気を遣うことなく穏やかな時間を過ごす若曦。

ひたすら書の練習に励みます。

お手本は……第四皇子=雍正帝の書!

 

第十四皇子は、毎日若曦の部屋を訪ねてくるが、少し話をして帰っていく。

(形式上の結婚と知らない)侍女はヤキモキする。

 

紫禁城を離れ、自然豊かな地で気の置けない侍女たちとおしゃべりをする毎日。

心穏やかになった若曦は、やっと第四皇子・胤禛(いんしん)と二人だけの世界(彼女の心)を味わうようになる。

 

※若曦は第四皇子が「雍正帝」となった後も、二人の時は「胤禛」の名を呼んだ

 

彼を思い出しながら、毎日たくさんの書を書いていたので大きな箱がいっぱいになるくらいだった。

 

ヘ・スの懐妊

若曦は、出宮前に流産してしまいました。

 

 

光宗(クァンジョン)=ワン・ソの猜疑心:「步步惊心(歩歩驚心)」第20章 人知れず花は散り

「また第十四皇弟が剣舞の練習をしているようですね」

第十四皇弟は上半身裸で、剣を手に舞っている

※皇弟:皇帝の弟皇子の呼び名

 

 

彼の顔からぽたぽたと汗が落ちる。私が手巾を渡そうとすると、彼はそれを受け取らず、拭いてくれとつき出した。

私は笑って彼の汗を拭いた

 

 

第十四皇弟は私の手を握ったまま書斎へ向かった。

彼の屈託ない表情に、わざわざ手を離すのも不自然かと思い、私はそのまま歩いた

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

皇子が上半身あらわという以外、原作の場面のように「麗」では描かれていますね。

 

他の兄弟皇子たちに何かと難癖をつける雍正帝。

兄でもある第四皇子への腹立ちがおさまらない第十四皇子は皮肉たっぷりの手紙を書き、皇帝に届けるよう命じる。

 

若き日の思い出、自分が皇位を継承すると思っていたのに第四皇子に決まったこと……さまざまな思いから若曦の部屋で酔い潰れる第十四皇子。

 

夜明け前に目を覚まし、眠れない第十四皇子と若曦(じゃくぎ)は会話を続ける。

 

「そういえば、私の誕生日にうたってくれる約束はどうなった」

 

「あの時は脅されて応じただけよ」

 

「怖くて断れないと言うが、取っ組み合いのケンカ(注:明玉とのケンカ)をするほどの君に、怖いものなどあるのか?」

 

私は枕に顔をつけて笑った。第十四皇子が大声をあげて笑い出す。

 

「第十四皇弟の命令とあらば、従うしかないわね。今年の誕生日は過ぎてしまったから、来年にしましょう。嫌だと言われても歌わせてもらうわ」

 

 

それからというもの、第十四皇弟は私の部屋へ来ては、長椅子で休むようになった。私たちはいつも屏風を隔てておしゃべりをし、思い出話に泣いたり笑ったりした

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

ここも「麗」で再現されている場面ですね。

 

夫・第十四皇弟が毎日泊まるようになり、侍女たちは“もしやご懐妊では?”と思う。

その頃の若曦は、体調が日ごとに悪化。

昼間にウトウトすることが増えていたのです。

 

眠れず、昼間でも意識が遠のく彼女を見かねた第十四皇子が医者を呼ぶ。

若曦は、既に自身の残された時間を知っていたので診察を断るが、とうとう断りきれなくなる

 

どの医者も“手の施しようがない”という状態。

第十四皇子も最初はかなり取り乱すが、やがて落ち着きをみせてくる。

 

ヘ・スの望み その1:「步步惊心(歩歩驚心)」第20章 人知れず花は散り

私は巧慧に言った。「墨をすってちょうだい」

 

「手紙を書きたいの。便箋も用意して」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

若曦(じゃくぎ)は、侍女ふたりに助けられながら、愛しい第四皇子・胤禛(いんしん)に宛て手紙を書き始める。

 

胤禛様

 

人生とは無常なる一夜の夢。

数々の行いも、恩讐も、すべては歳月の中に消えゆき、水のごとく跡形もなく流れ去る。

今、残っているのは想いだけです。

 

(中略)

 

愛ゆえに怒り、愛ゆえに恨み、愛ゆえに愚かになり、愛ゆえに執着した。

お別れしたあとから、そんな感情のすべてが、ただの愛しい気持ちに変わりました。

 

(中略)

 

回廊を歩いた先にあなたがいることを夢に見て、再会を願っております

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

若曦の名で結ぶ手紙は、それまでの愛の軌跡をたどるかのよう。

読み直した若曦は、封をすると表に

 

皇帝陛下 御直披

と記します。(皇帝に直接宛てた手紙。他の者が途中で開けることのないようにした

 

見舞いに訪れた第十四皇子に手紙を託す若曦。

皇子も一瞬顔がこわばるものの、応じる。

 

手紙が都へ届くまでの時間、今は皇帝となった胤禛のもとに届けられるまでの時間を考える若曦。

 

三日後には彼に会える。あと三日だ

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

再会を夢みる3日目の朝。

若曦は、侍女・巧慧に頼んで以前身につけていた服を着せてもらう。(訪ねてきた十四皇子を部屋から追い出す)

 

窓辺で愛する胤禛が来るのを、1日中待ち続ける若曦。

3日の間外を眺め続けた彼女は、希望を失くす。

 

旅立ちの準備を始める若曦。

遺言を巧慧に語り聞かせる。

 

久しぶりにぐっすりと眠った若曦。

 

「袖口に木蘭の刺繍がある白い服がいいわ」巧慧は服に合わせて私の髪に木蘭の簪を挿し、耳飾りをつけてくれた

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「死ぬ前にひと目会いたい」、その願いも叶わず、旅立ちの準備を進める若曦。

 

自ら手紙をしたため、愛する人との再会を夢みる。

そして、その夢が儚く消えていく。

 

「麗」でもほぼ同じように描かれていましたね。

手紙の内容も、若曦が胤禛にあてたものとほぼ同じ。

読んでいて胸が痛みます。

 

ヘ・スの望み その2:「步步惊心(歩歩驚心)」第20章 人知れず花は散り

十四皇子の姿を、胤禛(いんしん)と見間違える若曦(じゃくぎ)

希望の最後の灯が消え、絶望に変わります。

 

「フシタールの奏者が到着して、何日も君を待っている。聞く気はあるか?」

「外へ連れていってくれる?」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

春のあたたかな日差しのもとでも、体が冷えていく若曦。

 

「あなたにお願いがあるの」

「何でも言ってくれ」

 

「私が死んだら、すぐに火葬にしてね。そして風の強い日に散骨を……」

「何を言うんだ。灰になったらおしまいだ」

 

「自由に飛び回りたいの…….」

 

第十四皇弟はしばらく黙り、大きく息を吐いた。「分かったよ」

 

「若曦、もし来世で会えるとしたら、君は私を覚えていてくれるか?」

 

「私は孟婆(もうば)の薬湯*を何倍も飲んで、すべてを忘れるわ。

允禎(いんてい)**=第十四皇子、あなたはしっかり生きてね。

過去は忘れるのよ。第八皇弟……のことも……」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

*注1:中国では、“孟婆の薬湯”を飲むと前世の記憶を忘れる”という伝説がある

**注2: 「避諱(ひき)」のため、胤禎など皇帝と同じ「胤」の字をもつ者は改名する

 

花吹雪の中、允禎は若曦を抱きしめたまま、彼女の黒髪を見つめていた。

允禎の頬を伝う涙が若曦の目もとに落ち、まるで若曦の涙のように、そこに留まった。

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

出典:https://programs.sbs.co.kr/drama/scarletheart/

 

この場面は、ほとんど原作通りです。

フシタールの音色に合わせて歌う男性の声。

その歌詞がまた涙を誘います。

 

次からの最終章で、胤禛(いんしん)こと雍正(ようせい)帝の様子と胸の内が明かされます。

「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~その2~

私の女性(ひと):「步步惊心(歩歩驚心)」第21章 それぞれの物語

雍正二年 五月

 

“馬爾泰(ばじたい)若曦(じゃくぎ)、婚礼ようの赤い布をかぶり、屋敷へ入る”

 

“正室完顏(かんがん)氏の好意を無にし……”

 

ここまで読んだ胤禛は、急に晴れやかな顔になり、瞳に笑みまで浮かべた

 

「しきたりまで破るとは、十四弟など眼中にない証拠だ」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

密偵からの報告書に一喜一憂します。

 

雍正三年 一月

 

胤禛は手にしていた手紙を机に叩きつけると、第十三皇弟に「見てみろ!」と言って冷笑した

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

実の弟・第十四皇弟からの皮肉たっぷりの手紙に苛立つ雍正帝。

 

「麗」ではチェ・ジモンが側に仕えていましたが、原作で第四皇子=雍正帝のそばにいるのは第十三皇子です。

 

「お前は言ったはずだ。若曦と十四弟は形だけの夫婦だと」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

報告書には、剣舞のあと十四皇子の汗を若曦が拭いてあげた様子、ふたりが手を繋いで屋敷へ戻ったことなどが記されていたのです。

 

「若曦は昔から男女の分け隔てをしない性分です。

深い意味はないのでしょう。

(中略)

遠くから見たしぐさが親密に見えたとしても、本人たちにその気があるとは思えません」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」で、十三皇子のセリフをチェ・ジモンが述べることを除けば、ほぼ原作どおりと言えそうです。

 

 

雍正三年 二月

 

胤禛はいつまでも立っていた。

あれこれ考えているように見えて、じつは報告書の一文を頭の中で繰り返しているだけだった

 

“第十四皇弟は馬爾泰氏の部屋にて夜を過ごし、ときおり楽しそうに笑う声が響く”

 

部屋に入ると、筆を取った。

“今後は、第十四皇弟に関する報告書のみとし、馬爾泰若曦についての報告は一切上げなくてよい”

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

密偵からの報告で、同じ部屋で夜を過ごしたことを知る雍正帝。

 

「麗」では自身の目で2人の様子を見に行き、報告すべてを止めさせますが、原作ではあくまでも密偵からの報告。

若曦に関する話題のみ耳に入れないのです。

(幽閉中とはいえ、華々しい戦果をあげた第十四皇弟には目を光らせている)

 

雍正三年 三月十三日

 

第十四皇弟は書斎で手紙を見つめていた。

この表書きの字はまずい。

陛下の朱筆を見たことがある者は、みな驚くだろう。

側室が陛下とそっくりな字を書いているとなれば、夫である私が都で笑い者になる

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」で、第14皇子・ジョンがスの字を見て、兄ソと似ていることに気づき表書きをさらに書いていました。

 

私は無礼だとか、光宗とそっくりな字を書くヘ・スに何か累が及ぶための配慮だとばかり思っていたのですが、このような理由だったとは!

 

雍正三年 三月十四日

 

胤禛は第十四皇弟からの手紙と分かると、わきに置き、上奏文のみに目を通した。

(中略)

朝廷の問題で何かと忙しい時に、あいつの手紙などかまっている暇はない

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」で、表書きの字を見て第14皇子の差し出したものとわかり、放り投げた場面ですね。

 

雍正三年 三月二十一日

 

“第十四皇弟側室の馬爾泰若曦、昨日死亡。

第十四皇弟が盛大な葬儀を予定していることを事前に報告いたします。かつて……”

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

密偵は、贅沢を禁じ簡素化を命じた“雍正帝の勅命に反する”として報告します。

しかし、これを目にした第四皇子・胤禛の目はある一文にしか向きません。

 

ちょうど夜の挨拶に部屋を訪れた第十三皇弟が、見たこともない兄の形相に驚く

 

胤禛は一点を見つめたまま黙って震えていた

 

ふと机の上の文書に目が行く。“馬爾泰若曦、昨日死亡”の文字が目に飛び込んでくる

 

朕は信じない。彼女がそこまで朕を恨んでいるとでもいうのか

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」では、報告を受けた第4皇子=光宗にチェ・ジモンが声をかけます。

原作では、報告書を第四皇子=雍正帝が読み、つづいて第十三皇子も知るという流れです。

 

ここで何かを探しはじめる胤禛。

目的のものを見つけます。

第十四皇弟の字で“皇帝陛下 御直披”と書かれた中に入っていた、もう1通の“皇帝陛下 御直披”と書かれた封書を。

 

この流れは原作とドラマ「麗」は同じです。

 

 

雍正三年 三月二十一日 夜

 

道案内の衛兵が第十三皇弟に言う。

「旦那様は一人で霊前においでです。亡くなった奥方様が静かな場所を好まれるからと……」

 

「黙れ!奥方ではない」

 

衛兵は、なぜ第十三皇弟の従者が第十三皇弟より威張っているのか不思議に思いながらも、身震いした

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「麗」では、第13皇子が先に屋敷へ到着。

その後、馬を走らせた第4皇子が駆けつける流れでしたね。

原作では、胤禛=雍正帝は”第十三皇子の従者に扮して”、第十四皇子の屋敷を訪れます。

 

位牌があるだけで、棺はなかった。胤禛は絶望の中に一縷(いちる)の光を見たように感じた

 

 

第十三皇弟が尋ねる。「十四弟、どうして棺がないんだ」

 

第十四皇弟が(中略)抱えていた壺を位牌のうしろに置いて言った。「若曦はここだ」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

早々に若曦を荼毘(だび)に付した第十四皇弟を、平手打ちする胤禛。

 

第十四皇弟が冷ややかに笑う。「今ごろ慌てても遅いさ。

(中略)

若曦がどんな思いで待っていたか知っているのか。

今ごろになってのこのこ現れて……」

 

「お前が余計なことをするからだ!」

 

「封筒の字がお前のものだったから、どうせまた挑発の手紙だろうと、陛下は放っておいたんだ」

 

「たとえ手紙を読んでいなくても、この屋敷には監視役の密偵が何人もいるだろう」

 

「お前はわざと陛下を不快にさせるような行いを続けてきただろう。

だから陛下は、若曦に関する報告はしなくていいと命じていたんだ」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

骨壷を前にして、第4皇子ソ、第14皇子ジョンが争い、第13皇子ウクが事情を語るというのは、ほぼ原作どおりですね。

 

第十四皇弟は青ざめた顔で……

(中略)

若曦の位牌に駆け寄って叫んだ。

 

「許してくれ。私の行いが、結果的に君を傷つけ、絶望させてしまった。

(中略)

わざと仲睦まじく振る舞ったのは、密偵に見せつけて、報告させようと思ったからだ。だが、わざとやったのはあの時だけだ……」

 

胤禛は若曦の位牌をじっと見つめると、手を伸ばし、凍るように冷たい壺に触れたが、あまりの胸の痛みに一度手を離した。

そして今度は、体の震えを必死に抑え、再び壺をなでた……

 

彼は壺を抱きかかえると「帰るぞ」と言った

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

灰になった若曦を宮廷に連れて帰ろうとする胤禛。

彼女は自分の妻だ、と譲らない第十四皇弟。

争う2人の間に入ったのは、侍女・巧慧でした。

 

 

「第十四皇弟、どうか陛下のおっしゃるとおりにしてください。

お嬢様もそう望んでおられるはずです」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

 

第十三皇弟が続けます。

 

「若曦を大切な友と思うなら、彼女の前で陛下と争うのはやめろ。

生前の彼女が、八兄上やお前たちのためにどれだけ苦しんできたと思う。

死んだあとまで悲しませるつもりか?」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

 

「麗」では、声を荒げる第4皇子ソと第14皇子ジョンの間に入り、諭すのは第13皇子ウクでした。

原作では、遺言を聞いている侍女・巧慧が重要な役割を果たしています。

 

巧慧は、生前の若曦の様子を語り、書でいっぱいになった箱を胤禛に見せます。

彼は、自分とそっくりな字を書く若曦の深い思いを、あらためて知るのです。

 

さらに巧慧が、今は皇帝となった胤禛にある品を渡します。

それは、少ない荷物の中でも大切に運んできたもの……「白羽の矢」でした。

 

この矢は、若曦と第四皇子・胤禛が別れを選び、離れて暮らしていた時の思い出の品。

胤禛の息子・弘時(こうじ)が鳥を射ようとして放ったもの。

若曦と明玉が話をしていた木の方へ飛び、皇子が身を呈して若曦を助けたのでした。

 

「麗」でも飛んでくる矢からスを守るため、第4皇子ソが身を投げ出す場面があります。

 

次に、様々な人物の、それぞれの結末について紹介します。

「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~その3~

皇子たち 〜第9皇子ウォン、第8皇子ウク:「步步惊心(歩歩驚心)」第21章 それぞれの物語

史実を基にした話が続きます。

 

雍正4年 3月

 

第八皇子・允禩(いんし)=胤の避諱・第九皇子・允禟(いんとう)=胤の避諱の、2人の皇子ならびに子や孫を皇族から除籍

さらに改名させ、佐領の身分へ降格

 

第八皇子・允禩(いんし)は阿其那(あきな)=まな板の上の魚の意

第八皇子の息子・弘旺(こうおう)は菩薩保(ぼさつぼ)

 

第九皇子・允禟(いんとう)は改名を拒否!

胤禛によって塞思黒(さすへ)=嫌われ者の意へ

 

注:阿其那(あきな)、塞思黒(さすへ)の意味は他にもあるようです

 

雍正4年 8月

 

阿其那(あきな)=允禩(いんし)・塞思黒(さすへ)=允禟(いんとう)・第十四皇弟・允禎(いんてい)3人に対する罪状と処罰について

 

 

  • 塞思黒(さすへ)=允禟(いんとう):監禁

劣悪な環境下に置かれた彼のもとへ、第十三皇弟が訪れる

亡くなった若曦(じゃくぎ)から預かった“鶴頂紅”を渡す

 

鶴頂紅は、若曦が妹のように可愛がった玉檀(ぎょくだん)を思い、彼女が愛した人が長く監禁生活で苦しまないようにと、託しておいた毒薬なのです。

(若曦は歴史上、雍正4年に第九皇子が獄中で死亡することを知っている

 

去り際、第十三皇弟はもうひとつの品を渡します。

それは、玉檀が死の間際に残した血で書いたもの。

 

 

……後悔も恨みもありません……

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

こうして允禟(いんとう)こと第九皇子は、罪の意識に苛まれながら死を迎えます。

享年43

 

 

  • 阿其那(あきな)=允禩(いんし)

若曦の遺言で、と第十三皇弟が訪れる

“小さな磁器の瓶”とあるので、おそらく“鶴頂紅”と思われます

 

允禩(いんし)こと第八皇子は、先に旅立った妻・明慧(めいけい)との合葬または合同散骨を望みます。

唯一、気がかりだった我が子・弘旺にはお咎めなし。

第十三皇弟が見守ることを約束する。

 

身だしなみを整え、静かに死を迎えます。

享年46

 

 

さらに続きます。

 

雍正8年 5月

 

第十三皇弟・允祥(いんしょう)逝去

 

胤禛は、彼の名を「胤祥(いんしょう)」に戻すよう命じ、大廟に祭る

また、私財を投じて陵園を造る

 

雍正8年 12月30日

景山の頂に立つ胤禛

紫禁城を眼下に臨む場所

 

愛も憎しみも、すべてが過ぎ去り、彼だけが一人残された

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

著者注釈

  • 第四皇子・胤禛

雍正13年8月に崩御

享年58

 

  • 第十皇子・允䄉(いんが)

乾隆2年に解放される

乾隆帝は、胤禛=雍正帝の息子

乾隆6年に逝去

 

  • 第十四皇子・允禎(いんてい)

雍正13年

雍正帝崩御後、乾隆帝即位の2ヶ月後に解放される

 

乾隆20年に逝去

享年68

 

「麗」では悲しい最期を遂げた第10皇子・ウンですが、原作(清王朝)の第十皇子は病死と伝えられています。

 

人間不信:「步步惊心(歩歩驚心)」第21章 それぞれの物語

原作「步步惊心(歩歩驚心)」の中では、ハッキリとした出来事は描かれていません。

一ヶ所、第十三皇子のセリフから、親子間の断絶があったことが窺えます。

 

獄中の塞思黒(さすへ)允禟(いんとう)こと第九皇子に言い放つ部分。

 

「陛下がそう簡単に許すわけがないでしょう。弘時(こうじ)との父子関係が壊れたのは誰のせいです?」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

雍正帝にとって第三皇子となる弘時(こうじ)

いくつかの資料によると、行動に問題があった、お金のことで問題を起こしたという記述も見られます(現時点で、裏付け資料までは確認できていません)

 

嫡子の身分を剥奪され、皇位継承権を失ったとされています。

 

ヘ・スの忘れ形見:「步步惊心(歩歩驚心)」エピソードなど

前述したように、ヘ・スに相当するヒロイン若曦(じゃくぎ)は流産したため、第四皇子=雍正(ようせい)帝との間の子どもは生まれていません。

 

※推定ですが、雍正帝の妃たちとその子どもの記録がほぼ正確に残されているため、若曦とは正式な婚姻関係もなく、子どもの存在もないとしたのではないかと思われます

 

その代わり(?)第十三皇子と恋人・緑蕪(りょくぶ)の間に生まれ、若曦が名付け親となった「承歓(しょうかん)」を雍正帝も“実の娘のように可愛がる”くだりが多く見られます。

 

その中でも物語が終わり、エピソードとして掲載されている箇所からいくつか紹介します。

 

モンゴルから伊爾根覚羅(いじこんかくら)達蘭台(たつらんたい)という王子が、兄の婚姻のことで紫禁城を訪れます。

 

「朕にはちょうどよい年頃の娘がおらぬのだ。しかし、実の娘よりもっとよい娘が……」

 

「第十三皇弟の娘なのだが、幼いころより朕のもとで育った」

 

「よく考えたが、やはりその娘をそなたの兄のもとへ嫁がせよう」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

達蘭台(たつらんたい)の母は、かつて”第十三皇子に片想いをした敏敏”。

若曦を姉と慕う人物。

将来、若曦の子と自分の子どもが結婚したら……という話をしたことも。

 

承歓は病身の父・十三皇弟を安心させるためにも、モンゴルに嫁ぐことを決心する。

 

第十三皇弟の逝去を知り、涙する敏敏。

夫である佐鷹(さよう)と共に、歌と踊りで皇弟の魂を慰める。

 

両親と第十三皇弟との間に、どんな物語があったのかは知らないが……

(中略)

第十三皇弟と雍正帝が、大切な姫を兄に嫁がせようとした理由も、何となくわかったような気がした

 

きっと姫にも、母と同じように、草原で輝き続ける尊い花のように生きてほしいと思ったのだ

 

佐鷹は、敏敏の額に軽く口づけすると、第十三皇弟の位牌に向かって言った。

「承歓姫のことは、私と敏敏にお任せください。必ず大切にします。

ですから、どうぞ安心して旅立ってください」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「お前を無事に嫁がせることは、お前の父の願いでもある。

伊爾根覚羅の王妃は、お前の父とも、それから……おば様(=若曦)とも親友だった。

きっとお前を大切にしてくれるだろう。

それでも心配だから、この目でお前の幸せを見届けたい」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「おば様は草原が好きだったのよね?」

 

「それは私にもよく分かりません。

(中略)

でも一つだけ確かなことがあります。

若曦様は、承歓様が紫禁城を離れることを望んでいたはずです」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「昨日、陛下に呼ばれ、言づけを仰せつかりました。

朕のことは心配せず、とにかく幸せに暮らせ。

それが最大の孝行だ、とのことです」

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「若曦によく似たところのある承歓には、紫禁城を離れ、新しい家族と共にのびのびと暮らしてほしい……」そんな願いが込められた輿入れの様子です。

 

「麗」でも、ヘ・スの遺言として、娘を宮廷に送らないでほしいということがありましたね。

窮屈で心休まる場のない暮らしより、平凡でも愛する人と穏やかな日常を送ってほしいという思いもあったのでしょう。

 

私には、承歓の存在がヘ・スの忘れ形見のように感じます。

 

別れ 〜 チェ・ジモン

 

原作「步步惊心(歩歩驚心)」に登場する家臣たち

  • 隆科多(ロンコド)

姉は康熙帝の第3皇后

雍正帝即位に協力

 

  • 年羹堯(ねんこうぎょう)

妹は雍正帝の側室・敦粛皇貴妃

 

資料・史料を読むと、それぞれ高い地位にのぼり、権力も手に入れますが哀れな末路を迎えたようです。

 

「步步惊心(歩歩驚心)」内では、別れに相当する場面はありません。

 

 

エンディング

エピソードの最後で、第十四皇弟が雍正帝の逝去に伴い、10年近い幽閉生活から解放されるという描写があります。

 

以前と変わらない街をゆっくりとまわる十四皇弟・允禎(いんてい)

 

都のいたる所に、私と彼らの生きたしるしが残っている。その一つひとつを、ゆっくりたどっていこう

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

こうして小説「步步惊心(歩歩驚心)」は、”九王奪嫡(きゅうおうだっちゃく)にからめた愛憎別離”の物語の幕を閉じます。

 

夢で会う男性(ひと)

原作「步步惊心(歩歩驚心)」には、現代での再会はありません。

 

その代わり、中国では「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」の続編として、舞台を現代に置き換えた「步步惊情(步步驚情)」が製作されました。

 

再会する第四皇子と若曦。

現世でも縁ある人々。

 

謎がひとつひとつ解き明かされて行くようです。

 

出典:https://wiki.d-addicts.com/Scarlet_Heart_2

 

ここまで、「麗」最終回(20話)を原作と比較しながらみていきました。

 

次では、「第14皇子ジョンが、忠州(チュンジュ)へやって来たヘ・スに渡した簪(かんざし)」について深掘りします。

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「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~簪(かんざし)編~


「麗」の最終回、第14皇子ジョンが、忠州(チュンジュ)へやって来たヘ・スに簪(かんざし)”を渡しますね。

この簪、原作ではどのような意味を持っているのでしょう。

 

「步步惊心(歩歩驚心)」では、ほとんどの宝飾品を手放した若曦(じゃくぎ)が木蘭(=木蓮)の簪(かんざし)・首飾り、耳飾りだけは“第十四皇子への嫁入り道具”として持参します。

 

ご想像どおり、木蘭(=木蓮)の装飾品は、すべて第四皇子からの贈り物なのです。

 

第四皇子は、さまざまな贈り物を若曦にします。

ことに身につけるものでは、木蘭(=木蓮)を形どった物が多いのが分かります。

 

若曦が浣衣局(かんいきょく)へ送られた時、周囲の女官から装飾品を盗まれてしまいます。

その中には、第四皇子の贈り物である木蘭(=木蓮)の簪(かんざし)も入っていました。

 

若曦の機転で木蘭(=木蓮)の簪(かんざし)は返してもらえたものの、投げつけられ折れてしまうのです。

 

その後、第四皇子が雍正(ようせい)帝として即位。

若曦もふたたび宮廷での生活へ。

 

2人の愛の証でもある(贈り物の簪を髪に挿し、第四皇子の気持ちを受け入れることを示した)簪を身につけない理由を尋ねられた若曦。

自分の不注意で折れた、と伝えます。

 

それを聞いた第四皇子=雍正帝は、同じ簪(かんざし)をつくらせて若曦へ贈るのです。

 

贈り物に木蘭(=木蓮)をあしらう、第四皇子の気持ちを推しはかる若曦。

 

 

ある詩人に由来する、と気づきます。

それは“屈原”(紀元前、楚の政治家であり詩人)

 

“離騒(りそう)”という優れた王たちを称える(諫言を遠ざける王たちを嘆く)詩の一節

 

朝に木蘭の露を飲み、夕に秋菊の花びらを食す

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

「日々、清廉高潔に生きることをよし」、とした第四皇子の真意を理解します。

 

第四皇子=雍正帝も、自分の本当の思いに気づいてくれた若曦を心から愛しく思う……

 

このように、ヒロイン若曦と第四皇子・胤禛(いんしん)の愛の象徴が、木蘭(=木蓮)の簪(かんざし)なのです。

 

さて、この木蘭(=木蓮)の簪、最後はどうなったのか?というと……

 

原作の最後に、このような場面があります。

幽閉を解かれた第十四皇弟に対して伝えられる雍正帝の遺言。

 

金の簪は朕があの世へ持って行く。それから、お前はもう自由だ

引用:「步步惊心(歩歩驚心)」下 より

 

遺骨(遺灰)も、簪も第四皇子=雍正帝のもとへ。

若曦は愛する男性のそばにいることが叶い、幸せを感じられたのでしょうか。

 

(個人的には、最後まで支え続けた第十四皇子が可哀想に思えます)

 

続いて、「麗の最終回」に相当する部分について、原作小説を読んで感じたことを少し共有したいと思います。

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「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~感想編~

「步步惊心(歩歩驚心)」下巻の第19章〜21章。

この3章がほぼ「麗」の最終回(20話)に当たります。

 

「步步惊心(歩歩驚心)」における侍女・巧慧(こうけい)と承歓(しょうかん)、「麗」でのチェ・ジモン

この3人の存在が違うとはいえ、原作を丁寧に描写していると感じます。

 

特に、人物のやり取り(セリフ)では、“主要場面はそのまま”と言ってもいいくらいかもしれません。

 

今回、ドラマの基となる原作小説を読んだことで、人物一人ひとりの心の動きがさらに理解でき、その分感情移入してしまいました。

 

愛するがゆえに互いに傷つけてしまう若曦(じゃくぎ)と胤禛(いんしん)

(あと少し歩み寄れたなら……)

 

出会った頃から変わらずに友として、心に秘めた人として接する第十三皇子と十四皇子。

(十四皇子には泣ける……)

 

人としての佇まいは生涯変わることのない第八皇子。

(最後まで、どこまでも紳士……)

 

歴史的な背景も含めて、読んでいる私自身がその場にいる感覚になる小説。

それをベースに(国も時代も異なるのに)高麗を舞台にした「麗」として、ここまでしっくりくる作品に仕上げたスタッフ(演じた俳優さんも含め)の方々に頭が下がります。

 

最後にこの記事を、幸せな実話”とともにまとめます!

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「麗」の最終回を、原作の中国版小説と徹底比較!~まとめ~

「麗」の最終回(20話) は、ほぼ原作と同じ展開。

 

小説を読んでドラマを見ると、最終回の1話では描ききれなかった部分、セリフとして語らせることが叶わなかった部分、それを俳優さんが目で、表情で、動きで表現したことが分かります。

 

また、史実に沿って物語が進むので、それぞれの出来事〜小説として創造された部分〜すら、目の前で展開しているかのようです。

 

愛しているからこそ、遠ざけてしまう第四皇子

心の静寂を取り戻し、ヒロインを送り出す第八皇子

 

友として、誠実であり続ける第十三皇子

権力も愛も、兄と対立することになる第十四皇子

 

もし機会があれば、それぞれの繊細な心の機微を感じることのできる原作の世界もお楽しみください♪

 

最後に……ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

 

「步步惊心(歩歩驚心)」を原作とする中国ドラマ「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」

 

ヒロイン若曦役リウ・シーシーさんと第四皇子・胤禛役ニッキー・ウーさんは、この作品での共演がきっかけで結婚したそうです!!

 

ドラマの中では添い遂げることは叶いませんでしたが、その分、現実での幸せを手に入れたのですね。(なんだか私まで嬉しくなりました)

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
まりこ
アラフォーのフリーランス。 
冬ソナブームの頃には興味がなかった韓ドラにハマって数年。

時代劇が好き。
そして復讐ドロドロ系にツッコミを入れたり、ラブロマンスにときめいたりの毎日です。

読み書きは今ひとつの耳だけハングルなので、最初に覚えた韓国語は、
「~씨(~ッシ)」「아이고(アイゴー)」「어머(オモ)」の3つ。

連絡先:whitelife112226@gmail.com
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